曽我大穂(仕立て屋のサーカス/cinema dub monks) の新プロジェクト、始動。それは、44分22秒のコーヒータイム。カップ一杯に広がる宇宙。
2021年の年末にマヌコーヒーからデジタルリリースされた"Sketches of Stain"がCDになりました!
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このご時世、コーヒー屋はコーヒーだけ売ってればいいってもんじゃない。
マグカップも作るし、Tシャツだって刷る。
でも、なんでも屋になりたいわけじゃない。
僕らが伝えたいのは。
一杯のコーヒーと過ごす時間について、だ。
挽きたてのコーヒーから、立ち上る香り。
遠くに聞こえる焙煎機の音。
いつも5分遅れでやってくるあいつと、コーヒーを媒介にしてしゃべりまくる。
まるで映画「コーヒー&シガレッツ」のワンシーンみたいな、カフェでのあの時間だ。
気の置けない仲間とおいしいコーヒーがあれば、何時間だって過ごせる。
どこまでだって行ける。
カップ一杯の宇宙とは、つまりそういうことなんだ。
2021年、みんなにとって決してラクじゃなかったこの年の終わりに、僕らの手元に音源が届いた。
曽我大穂さん(仕立て屋のサーカス / cinema dub monks)が、福岡に1週間滞在して、マヌのコーヒーを毎日飲みながら、元焙煎工場をスタジオにして、収録してくれたもの。
聴いて、僕らは最高にうれしくなった。
音楽というよりは、BGM(バックグラウンドミュージック)。
空間が縦横に広がり、心地よい音の断片と話し声が、現れては消えていく。
これは、カフェ空間そのもの。
カップ一杯の宇宙に広がる、銀河のようなもの。
そしてもし、ひとりの時間に。
カフェに行きたくなったら。
宇宙をのぞいてみたくなったら。
この音源をプレイしたらいい。
これは、44分22秒のコーヒータイム。
さて、誰と、どんな話をしよう?
(文・佐藤 渉)
●About
Sketches of Stain / Herbert Hunger
スケッチ・オブ・ステイン / ハーバート・ハンガー
label: manuoto
cat: manuoto001
●Track
01. Hello manu & Nina
02. Hello Nicaragua
03. Hello harmonica
04. Hello new land
05. Hello Pelé
06. Hello snow
07. Hello Nicaragua & Ska
08. Hello nap
09. Disappearance & Roasting machine
●Artist Profile
Herbert Hunger(ハーバート・ハンガー)
音楽家、多楽器奏者、演出家。舞台グループ「仕立て屋のサーカス」の演出家でもあり、バルセロナ・ニューヨークでの公演を行うなど国内外で活動するジャム・バンド『CINEMA dub MONKS』のリーダーも務める ” 曽我大穂 “が試みる新しいプロジェクト名義「Herbert Hunger」。
フルート、テープレコーダ、弦楽器、鍵盤楽器、音の出るおもちゃなどを使った即興演奏を得意とし、二階堂和美、ハナレグミ、原田郁子など様々なミュージシャンのライブサポートや レコーディングとしての活動でも知られている。
2020年には監修を務めた書籍『したてやのサーカス』が出版され、全国紙や雑誌などで取り上げられるなど好評を博している。
IG: @daihosoga
https://www.instagram.com/daihosoga/
●Credits
All Tracks Produced by Herbert Hunger a.k.a Daiho Soga
Mastered by Yasuhisa “YASMIX” Fujita
Jacket Cover Art by Uzo Hiramatsu
Photo by Atsushi Tanno
Text by Wataru Sato
Directed by Team manucoffee